2014年7月4日金曜日

政治のはなし

なんかまわりでちょっと話題だったので、10分位使って
ブログでも書く。

僕の思っていること。
嘘も含んでいるかもしれない。
それはひとえに知識不足、思慮が足りないせいである。

・戦争はたいてい、「経済の問題」である。

戦争っていうのは、決して「軍事力を行使したいからする」
というものではない。
たいていは、何らかの、大量のお金に関わる事件があって、


それをめぐって争うものだ。
今は、国際紛争裁判所があり、両国の同意があれば、まずは
そこに勧告を求めることになる。
その手続をしなければ、「なぜしないのか」となるのではな
いか。

最近は、「大量のお金に係る事件」はぼかされることが多いかな、
と思う。
けれども、背景には、燃料の確保とか、輸送路の防衛とか、
そういう背景があることがしばしばだ。

もう一つ戦争の理由になるものがあって、それは「主権の侵害」だ。
これはまた別の話になるけれど、とりあえず、戦争の原因は大抵、
経済問題だということにしておこう。

太平洋戦争に突入した理由だって、日本が莫大な借金を抱えて
いたからだし、戦争で負けて、損害賠償としてさらに借金を
背負わされることになるのである。
当時、民間から募っていた国債、戦争債とかは、
みんなただの紙切れ同然になってしまった。
おっと蛇足でしたかな。

テロはまた別だけれど、こちらは「社会的弱者」という
キィワードで語ることができると思っている。


・普段、「防衛」は何をやっているか。

:(わが国外の)防衛の担当者は相手に不安を持つ人達である

領空侵犯、とか、防空識別圏とかなんとか、
そういうのを聞くことが多い。
中国、ロシア、韓国、北朝鮮の飛行機、艦船、潜水艦が
日本近海ではしばしば見られる。
これらは、「敵の能力を探る」という任務を帯びて、やってくる。
意識としては、「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」、と。
敵の弱みを握れば、外交交渉においても有利になる。
「もしこれで満足できないんなら、ここを攻めてもいいんだよ?」と。

だから、そういう接触があるときには、なるべく早くそれを察知し、
相手にこちらの能力の高さを見せつけ、「戦争をするとこわいぞ」
という意識を与えているのだ。

ブルー・インパルスというアクロバット・チームが航空自衛隊にある。
彼らは、その操縦能力の高さをもって、やはり相手に
「こういうチームを育てる人たちはこわい」と思わせる、
そういう役割が(防衛という視点からは)ある。


・「外交」は「分析」、「説明」、

「信用づくり」。営業みたいなもん。


外交のメインは、分析。
相手が何を考えているのか、ということを様々な情報から探る。
一番の情報は、やっぱり、会合するとき。
表情、動き、声色、どもりなど、様々な反応を見ることができる。

誠意を持って、自分たちの考え方を説明して、理解してもらって、
相手の考え方も聞いて、(ときには先回りして、
「こういうことが言いたいのかな」と打診したりして、)
信用されて、互いに交渉して、という行為。
そういう過程で、相手を信用するか、しないのか、裏切るのか、
裏切られるのか。
「何が自分たちにとって得か」をかんがえて、
「ひとりひとりの人間が」行動する、ということを考えると、
なかなかに大変な仕事である。

外交は、実は政治家によるところが大きい。
政治家同士が、互いの腹を読み合って、妥結点を探る。
事務官たちは、それを補佐する。
だから、「政治家の実力」といったものが必要なんだけれど……
……うーん。


・「集団的自衛権」というものの問題

「集団的自衛権」、これは権利の主張であって、これはもちろん、
日本が「急に紛争当事国になる」という可能性を否定できない。

しかしそれよりも問題なのは、「手続き」である。
「閣議決定」によって「憲法の解釈を変更」した、ということ。
立憲主義ってなんだっけ、と言う話。
日本はそういうことをやりうる国だ、と思われる、というのは、
相当に信頼を損ねることになる。
内閣が変わるたびに憲法の解釈を変えることができるならば、
それは相当、信用ならないでしょう?

戦争に関しても同じで、「おそれ」の本質は、
「政治家の判断で戦争に突入できてしまうかもしれない」
というところにあるのではないか。
たとえば、米軍がイラク戦争において(当然、国連安保理決議なしに)
出動して、そこで攻撃をされたとしよう。
そのとき、それを支援するのは「自衛」とはいえない。
ところが、これを日本の政治家が「自衛」というかもしれない。
こういうことが問題だ、と思う。

信頼される行動をする政治家が、日本にほしい。


蛇足:そういえば、今回の解釈変更の根拠としては、
「砂川事件」の判決がある。いや、ちょっとおもしろいな、
って思っているだけ。

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