2011年8月10日水曜日

世界同時株安について

今日は、予定を変更して、世界のお金の動きについて考えてみた。

別に僕は専門家なわけではないが、少しでも考えることによって、この社会というものがちょっとは理解できれば、うれしい。(とりあえず人に向けて書いている、というよりは日記的性質をより多く含んでいる)

それから、上記の理由によって全くまとめになっていないことも付け加えておく。
言いたいことは一番最後だけですしね。



さて、まず今回の株安について、現状を書いてみる。

米格付け会社 S&P が、米国債の格付けを一段階引き下げ。
ホワイトハウスはこれに対し、過剰に反応しないように声明を発表。

米株式市場、ダウ平均株価が600ドル以上の下げを記録。
G7首脳会合で、協調していく姿勢を確認。

アジア市場でも、韓国市場が一時停止したり、インドネシア政府、韓国政府が介入、フィリピン政府も介入の姿勢を示す。

日経平均株価、4ヶ月ぶりの9000円台割れ
日本円が一時76円台を記録。

米ダウ平均株価反発、200ドル近く上げる。

現在、FRBの連邦公開市場委員会(FOMC:6週間毎に開かれ、金融政策の方針が話し合われる)の結果待ち

といったところである。


さて、なぜ株価が下がるのか、円が高くなるのか、ということが問題である。

※以下、個人的考えであるということを先に言っておく。

まず、格付け、というのは、格付け会社が判断した、(国債の)信用度、である。
これが下がると、そこから資金が引かれる、ということになるわけだが、米国債の場合、国債の利回りはもう限界近くまで下がっており、これ以上下がることはあまり予想できない。
そこで、アメリカという国に依存している企業から、投資の手をひいた、ということであろう。

これは、一時的な対応で、お金を失いたくない、という思いが先行して、恐慌的に市場が乱れる現象だと思う。

同じように、米国が信用を(ちょっとだけ)失うというのは、米国と取引する会社、米国債を持っている国、その他米国と関係を持つ、あるいは米国に依存しているものの信用が二次的に損なわれる、ということになる。
いま、米国と関係のない国や会社はほとんどないだろう。
そのために、世界の会社とか国とかを(ちょっとだけ)、信用できなくなった投資家が、そこからお金を引いて、他の、信用できるところにお金をうつそうとしているのだ。



信用できるところとはどこか。
先進国の中で、比較的信用できるのが、日本円である。
これはなぜかというと、貯蓄が借金を大きく上回っているからであり、また外国に対して黒字国だからである。
他に、信用できるものとして金(Auである。価値の指標が一定であり、金本位制の頃にはもちろん、通貨として流通していた)や、スイスフラン(同じく貿易黒字)があげられる。
ここにお金が入ってくることによって、価格が上昇しているのである。

他に信用できるものとしては、資源を持っている国のお金、である。


見てきたように、お金は「信用」なんてもので動いているのだ。
信用は、簡単に崩れるもので、それは人と人との関係でもそうらしい。

そんなもので動いているので、みんな一斉に不安になって、我先にと恐怖に陥るわけだ。
自分のお金を預けているわけだからね。


それで、どんどんお金が信用できそうなところに流れるわけだ。
もちろん、たぶんオピニオンリーダや、あるいは様子見をしている人達もいて、大群になって一つのところに集中するので、バブルとかも起こるわけなのだけれど。


とにかく、円が値上がりしているのは、円の信用が強いからである。
株安になっているのは、みんなが不安になっているからであり、しばらくすれば落ち着く、というのが本当のところではないかしら。



でもね。
何がいけないかって通貨がいろんなところで違って、基準が見難くなっていることだよね。

域内だけじゃなくて、もう全世界を同じ通貨でまとめたほうがいいのではないかと思う。

システムを複雑にしているのは人間であって、複雑なまま保っているのもまた人間なのだ。
高速化したシステムを誰も理解出来ないなら、もはやそれしかあるまい。

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